正しいファスティングを身につけて

ファスティング中に飲むとよいもの
今は「飽食の時代」と呼ばれることがあります。街中のあちらこちらにレストランや食堂、ファストフード店があって、様々な種類の食物がたくさん溢れています。コンビニやスーパーに行けばいくらでも惣菜が手に入り、食べ放題や飲み放題の店もたくさんあります。

食物が溢れているのは良い事ですが、心配なのは栄養素不足や食品添加物、また脂質や糖質の過多です。「味付けの良い」おいしい食べ物の中には非常に脂っこいものがありますし、食品添加物を多量に使ったものもあります。また美味しいけど脂質や糖質が多く入っている食品もいたるところにあります。

その一方で野菜離れなどによって必要な栄養素が不足するという問題もあります。不摂生な食生活をしていると胃腸への負担が多くなって全体的に体調を崩してしまう恐れがあるので、定期的に食生活を見直して体をいたわってあげないといけません。そこで注目なのがファスティングです。

ファスティングとは断食のことで、これをやることで内臓に休息を与えて腸内環境を整えてあげることができます。ファスティングはきちんとやると美容効果、ダイエット効果、免疫力アップ、代謝アップ、デトックス効果などうれしいメリットがいっぱいあります。

でも気をつけないといけないのは、やり方です。自己流でいい加減にやって失敗したという人もいますので、正しいやり方を意識しないといけません。そうしないと効果がイマイチになるばかりか、体調を逆に崩すことにもなりかねません。ですからファスティングはノウハウを学んでからやる必要があります

中途半端な似非ファスティングは危険

ファスティングで気をつけること
中には健康法としてのファスティングと、宗教的なファスティングがごっちゃになっている人もいるかもしれません。宗教儀式で断食をする人の中には、食べないだけでなく水分すら摂取しないという人もいます。健康法としてのファスティングは水分をきちんと摂ります

消化器官を休ませるために固形物のものは基本口にしませんが、酵素ドリンクや野菜ジュース、野菜スープなどを使って適度に塩分や糖質やカロリー、ビタミンなどを摂取します。「ダイエットになるからノンカロリー、糖質ゼロがいいのでは?」と思うかもしれませんが、これは間違いです。

生命活動を続けたり脳の機能を正常に保つには糖質やエネルギーが必要です。でももしこれらの要素は何一つ取り入れなかったら、低血糖状態で体調不良を起こしたり、肌が荒れてしまったりエネルギー不足で体力が低下してしまう可能性があります。

完全絶食と、水分はしっかり摂るファスティングを混同する事はできません。水分なら大丈夫だと思ってコーヒーや牛乳などを摂取してしまう場合があるかもしれませんが、これもNGです。コーヒーのカフェインは体を冷やすので、免疫を下げたりだるい感じや頭痛を起こす場合もあります。

胃にも負担をかけてしまいます。牛乳も消化に悪い水分なので胃腸に良くありません。他にもダイエットの相乗効果を狙って激しい運動をしてしまうのも危険です。無理な運動は貧血の原因にもなります。するとしても軽い運動か、大人しくしているくらいが良いでしょう。

中途半端だったり、正しいやり方ではないファスティングをすると体に良くないので避けましょう。ちなみに妊婦さんや体調がすぐれない人、成長期の子どもなどはファスティングはNGです。栄養不足によって体調が悪くなったり成長に影響が多少なりとも影響が出る可能性があります。

正しい知識に基づいたダイエットが効果的

ファスティングの本来の目的
ファスティングを効果的に終える秘訣は何と言っても正しい知識です。やり方を間違えれば不完全燃焼に終わる可能性が大です。例えばファスティング期間についてですが、1週間とか10日間断食したという人がいます。

断食は何日まで続けられるという絶対的なことは言えませんが、オススメするのは適度な期間、だいたい3日間くらいです。あまりに長期にやると精神的にもきつくなってくるでしょうし、日常生活のスタイルによってはカロリー不足や栄養不足に陥るリスクもあるからです。

人によっては1日とか2日間くらいにとどめておいた方が良い場合もあるでしょう。初心者の場合は半日~1日くらいで試して様子を見てから徐々に伸ばすのが大事です。長すぎる期間をやってしまってストレスが溜まり、反動でファスティング後にドカ食いしてしまったら元も子もありません。

ファスティングも半日~3日間くらいの幅で自分に合った期間を選択しましょう。さらにダイエットを効果的にやるには準備期間と回復期間というファスティング前後のプロセスも無視してはいけません

日ごろバランスの悪い食事をしているのであれば特にですが、ファスティングに備えて事前に胃腸にやさしい食材、少なめの量に慣らしてあげるならファスティングにスムーズに移行しやすくなります。いわばアスリートがやるストレッチみたいなものです。

だいたいファスティングの日数と同じくらいが準備期間の目安です。暴飲暴食していたのならさらに長く取ってもOKです。この期間には、いわゆる「マゴワヤサシイ」と呼ばれる食材(豆類、ゴマ、ワカメ、野菜、さかな、シイタケ、いもなど)や柔らかい食べ物(お粥など)を摂取するのを心がけます。

またファスティング後ですが、この期間もファスティングと同じくらいの日数かそれ以上の期間を取ります。この回復期間で気を付けるべきなのはいきなり胃腸に負担がかかるような食材を摂らない事です。

ファスティングをすると味覚が研ぎ澄まされるようになると言われますが、味付けの濃いものではなくても十分食事を楽しみやすくなります。せっかくファスティングで休息を取って体質改善を図っているので、急に量を以前の状態に戻したりしないようにしましょう。

正しいファスティングは資格で証明しよう

ファスティングソムリエ資格(JAAMP)
自分がファスティングに関して正しいやり方を理解していることを確認したり、他の人に照明したりするにはファスティング関連の資格を取得するのが最適です。

ファスティングの資格として2つほど種類をあげたいと思います。まずは日本メディカル心理セラピー協会主催の「ファスティングソムリエ」です。

この資格はファスティング・ダイエットに関して正しいノウハウを知っていること、食事方法についてわきまえていること、好転反応について学んでいることを証明するものです。

自分が知っているだけでなく他の人にアドバイスができるほどのレベルにある人に認定されるので、ファスティングの肩書として使えます。

ファスティングソムリエ資格

ローフードソムリエ資格(JIA)

もう一つのおすすめの資格は日本インストラクター技術協会主催の「ローフードソムリエ」という資格です。

こちらはファスティングの期間やその前後の準備期間と回復期間に食べていいものと食べてはいけない物について理解している人に認定されます。

前述のコーヒーや牛乳などのように、何を摂取してもいいのかを意識するなら問題を防ぎやすくなるので、この資格も大切です。どちらの資格も在宅受験のスタイルで挑戦することができます。受験料は税込10,000円で、70%以上正解すれば合格です。

ローフードソムリエ

ファスティング資格でできることとは?

完全絶食しないファスティングとは

多くの人はダイエットに関して非常に意識が高いです。いろいろなダイエット情報が飛び交っていて、できるだけ即効性があってやるのも簡単な方法を求めています。

ファスティングが楽な方法かどうかは個人によって変わってきますが、即効性はあるので、これからもファスティングは注目のダイエット方法になると言えます。

そこで使いたいのがファスティング関連の資格です。ファスティング資格を活かせば、客観的にその人がファスティングの基本や応用を修得していることが証明されます。ですから将来、自宅やカルチャースクールで講師活動の副業をするなんていう目標も持てるでしょう。

今は健康ブームでなにかと健康志向な人が多いので、資格を取っておく事はファスティングの魅力を広めるのに役立つでしょう。

ファスティングでどれくらい痩せられる?

ファスティングでダイエットできる目安
実際にファスティングをやってみるとどれくらい痩せられるものでしょうか。これは人によって違います。ただ肥満度が高い人のほうが効果が出やすいと言われています。あくまで一般的なイメージにすぎませんが、だいたい1日につき1キロ痩せるくらいが目安です。

もちろんこれを下回ることもあれば、逆に上回ることもあるでしょう。中には3日間ファスティングして全部で5キロ減ったという人がいます。1日目と3日目が順調に1キロ以上減ったのに、2日目になぜか少し体重が増えたという人もいます。

3日間でマイナス3キロだったので4日間やってみたけどもう1キロ減ったわけではないという人もいます。このように個人によって効果の度合いは変わってきます。でも大切なのは減少する体重に夢中になって、何日間もむやみに続けない事です。

ファスティングは摂取するカロリーや糖質などを制限するものなので、長期間続けると体に不調が起きてしまう可能性があります。胃腸を休ませてあげるのは大事ですが、何も口に入れなければ、いずれは体調を壊すことになりかねません。

また効果が思う様に出ないからと言って、水分も断ってしまうといった極端な手段に出ないようにも気をつける必要があります。あくまで無理のないバランスの良いファスティングを目指しましょう。

ファスティングで体質改善&ダイエットに成功しよう

ファスティングの効果的な方法と実践例
ファスティングとダイエットの関連について説明してきましたが、ファスティングはダイエットだけが目的ではない事を忘れないようにしましょう。本来の目的はどちらかというと腸内環境の改善といった、体質向上です。

ファスティングにはうれしい効果がたくさんあります。消化にエネルギーが費やされない分、普段酷使されている内臓を休ませてあげることができます。また内臓の機能が良くなると免疫力が高まります。

腸には体全体の実に7割の免疫細胞が集中していますが、腸内環境の改善によって免疫力が高まるというわけです。またデトックス効果も発揮します。体内に入ってくる鉛やアルミニウム、水銀、カドミウムなどの有害物質は死亡に溜まりやすいものです。

でもファスティングをすると脂肪燃焼が進むのでデトックス作用が期待できます。また食品添加物など肝臓に負担をかけるものがないので肝臓の機能回復を見込めます。新陳代謝も進むので美容でのメリットもあります。これらの効果がファスティングにあるのは、酵素と関係があります。

大きく分けて酵素は消化酵素と代謝酵素に分けられます。食事を過剰に摂っていると、限りがある酵素は消化酵素のほうにまわされて優勢になります。これだと代謝酵素の働きが劣勢になりやすくなります。

でもファスティングでは食事制限されるので消化酵素ではなく代謝酵素がふんだんに働けます。そうすると代謝酵素の機能としてこれらの効果が生まれてきます。

このようにファスティングは単なるダイエットにとどまるものではなく、総合的な健康法です。

まとめ

ファスティング中に食べてもOKなもの
ファスティングは正しいやり方で実践するのが大事です。自己流で適当なタイミングで、適当な期間、適当な食事制限をすると効果が出にくいばかりか体調不良を逆に起こしかねません。

ですからきちんとノウハウを学んで効率的に行いたいものです。その上で紹介した通信講座などを受講するのにはメリットがあります。

その道のプロが手掛けた教材を使って正しい知識を取り入れて、楽しみながらファスティングを成功させましょう。